還暦の父から教わったレコードの楽しみ方

今年還暦を迎えた父は、大のレコード好きで、休日になるとよく神保町などに出掛けて、何枚かの盤を買ってくるような人でした。レコードは古い、CDやMP3プレーヤーのほうが簡単でいいと昔は思っていたのですが、歳を重ねるにつれ父の聴いていたレコードの音色が懐かしく感じられ、次第に自分でも集めるようになっていました。
父と同じくレコード盤をセットして、休日の午後にはひとり自室にこもって音楽を聴いています。デジタル音源とは違った温かい音色。どこか昔懐かしい音楽とあわせて、まるで過去にタイムスリップしたような気になり、リラックスできます。

その日の気分で回転数を変えてみたり、レコードプレーヤーを変えたりといったことは、父から教わったレコードの楽しみ方です。たしかに最新の音源でもパソコンなどで再生速度を変えたりできますが、やはり昔ながらのレコードでは違った味わいがあります。

ブランチのコーヒーとクロワッサンを楽しみながら、ゆったりとくつろいで聴くジャズやポップス。壁にジャケットを掛けて、それを眺めながら耳を傾けるのには特別の感があります。還暦を迎えた父は今でも元気で、たまに実家に帰ったときにはレコード談義に花が咲きます。現在父は12inchシングルレコードに凝っているようで、しきりにすすめてくるのですが、なかなか手が出せないでいます。
高音質であることが利点の12inchシングルレコードは、若造には少々値が張るので厳しいのですが、そう言うと父は笑いながらレコードを貸してくれるのです。こういった楽しみがあるのも、レコードならではですよね。

忙しい社会生活に追われ、ゆっくりと音楽を聴く余裕をなくしがちな現代。だからこそあえてレコードという旧式の技術を用いることによって、かけがえのない時間、体験といったものを思い出させてくれ、普段なら聴かないような音楽にも興味を抱くきっかけになります。同じことを思う人が多いのか、近年ではレコードに興味を持つ人が増えているようなので、欲しい物があればすぐに買っておくことを勧めます。

↑ PAGE TOP